雲のむこう、約束の場所

見てきました。感想は・・・辛口で言うと前作「ほしのこえ」と比べて尺が伸びただけでかわりばえはしなかったかな。

新海監督の映像って詩的な面が強くて、きれいな風景に音楽、主人公の独白ってのが特徴だとおもってます。台詞も印象てきなものが多く、魅力的な世界観をつくっています。それが僕は好きで、楽しめるので今回の作品もとてもよかったんですが、各所で言われているとおりこの尺でひとつの劇場作品としてだしてきたからにはこれではお粗末すぎるという気もします。ストーリーはやはりなんとも評価のしようがないですね。
ただし、風景画に関してはやはり絶品です。本当にきれい。そこでの登場人物たちの些細なやりとりは、とてもいい世界をかもしだしていると思います。天門氏の音楽もきれいで、このコンビのいい味が存分に出ていたと思います。


作品としては、冒頭で述べたとおり「ほしのこえ」とほとんど印象がかわらない。詩的な台詞の独白。ただしこれが90分の映画で各所で何回もくりかえされると、ちょっとうざいかも。新海氏はやはりショートフィルムやCMなんかで行ったらどうでしょうかね?商業作品方向にいくなら、脚本あたりは他人にゆだねたほうがいい気がしました。氏の語りたい話はもうすべて見えてしまった気も・・・。

ここで、次回作でガツンとひっくりかえしてくれると面白いですけどね。




エンディングで使われていた「きみのこえ」という曲がとてもよかった。歌い手がエンドロールではハート(記号で)になってました。誰だか検索かけてみたんですが、答えはみつからず。新海さんの彼女ですかね?