winny 開発者逮捕について

 特には書かないつもりだったけどやっぱり。いろいろなところで色々な議論が交わされているので、僕の意見もほかの引用めいた発言になることをご了承ください。また、どっかでみた意見を取り入れて発言してる部分もあります。
 今回の事件が
法律に触れる使い方の可能性のあるソフトを開発→逮捕
という図式だった場合、とても変なことをしてるといえるでしょう。まあ、47氏は一応違法利用を推奨するような意図があって作ったみたいですが。とにかく逮捕の理由「なぜ?」の部分は重要でしょう。

 最近話題のCDの輸入権の話にも繋がってきますが、「著作権」ということばをやたらめったら使いすぎという問題も感じます。なぜここまで過剰に反応するかは、やはり販売業者(というかライセンスをもつところ?)、CDならレコード会社などが被害をこうむるからでしょう。つまり、著作権をもつはずの「創った人」よりそれでお金をもうける「中間の業者」のために思えてならないのです。音楽など、芸術作品は本来買う人、売る人などがいなくても生まれてくるものです。それでも生活のために芸術家はそれを売って商売しますが。つまり極論すれば「中間の業者」というのはもともといなくてもいいものでしょう。それが、より多くの人に広める、そしてより良いサービスで提供するといった目的と、それを享受したい消費者のために「中間の業者」が生まれてきたと思います。では、その業者が自分達の経営方法が転覆させられかねないから、「著作権を守る」と称し後から参入する新しい流通方法を否定してよいのでしょうか?
 僕はP2Pの技術は魅力的なもので、今後も利用価値のあるものだとおもっています。winnyではあきらかな犯罪行為もおこなわれています。それは正当化されてはなりませんし、罰も必要でしょう。しかし、だからといって頭ごなしにP2Pを否定するのは今後の様々な発展を妨げることになると思います。つまり、先の論にでてきた「中間の業者」のはなしになりますが、P2Pを利用してコンテンツを広めることを利用しなおかつ、著作者に十分な利益を生み出す課金システムを構築し提供する業者が生まれればいいことになります。今後ますます発展していくであろうネット社会のなかで、いつまでも今までのシステムに固執しているわけにはいかないと思います。ものすごい速さで発展するネットの世界にもう少し柔軟に、新しいビジネスを見つける視点で対応していってほしいと思います。

 47氏は「違法を氾濫させ現状を打破する」という方法をとってしまったことが間違いの始まりでしょう。今後、ネット(特にブロードバンド)環境に幼い頃からふれている今の小中学生などがアーティストとして世に出て行くときに、新しい視点をもった人たちも多く出てくるかもしれません。もちろん今現在も、少なからずいるはずです。そういったアーティストたちと、新しいシステムでビジネス挑戦しようとする人たちがあつまれば、現状打破もできるかもしれません。
 いずれか、そんなときがきたら一端を担ってみたいものです。てか、映像業界の作文でそれ系のこと書きまくってます(就職には逆効果かもしれませんが・・・。)

以上。