PERFECT BLUE

DVDでみました。これはすごい。ひとつの映像作品としてかなりの見ごたえがあります。
この作品は「千年女優」で特に注目されることとなった今敏監督が初めて監督をした作品です。僕はこの方の作品は「東京ゴッドファーザーズ」で初めて劇場で見たんですが、とにかく日常というか、さりげなくも難しい描写をうまくみせてくるなーというのが感想でした。監督に言わせれば、こういう言い方が変みたいですが、まさに「実写作品をアニメで表現した」感じですね。単純に作品の感じをわかりやすく言えばそうなります。
さて、この「PERFECT BLUE」ですが手法的には「千年女優」と似ています。むしろこちらのほうが先にできた作品なのですから、「千年女優」が再びこの手法を使ったといえますが。僕の見た順番的にそう感じました。また、現実と虚構の積み重ねといった点では、最近話題の押井監督「うる星やつらビューティフルドリーマー」「イノセンス」にも似たものを感じます。
とにかくこの「PERFECT BLUE」は僕が今までみた作品でも抜群にセンスのいいものだと思います。内容がサイコ・ホラー・アニメということで、愛にあふれたハッピーな話しとかそういった類の余韻は後には残りませんが、その映像の見せ方と構成にただただ圧倒されます。もし「いい話」を期待してみるなら、断然「千年女優」をお勧めします。
ところで、僕もこの映画一回みて特典のスタッフの話などを見てもすべてを飲み込めなかったので参考になるページを探しました。以下のページにはなんと個人のページでありながら、今監督から直々のコメントも寄せられており、一見の価値ありです。探偵団は映画を見た後に見ましょう。本当によく考察されています。

参考PERFECT BLUEhttp://members13.tsukaeru.net/ekoeko/index2.html