北の零年

行定勲最新作ですね。行定作品といってもこれは大きな企画なので、あとから選ばれた形でしょう。行定勲というと若者の姿、日常、ほんのちいさい物語だけどだからこそ共感できる部分があるような、そんな等身大なイメージがありますが昨年の世界の中心で愛をさけぶにつづき、最近は完璧大作監督になってきましたね。こういう作品を手堅くまとめられるのも監督として必要なのでしょう。行定作品というきっかけで見に行くことにしましたが、ひとつのエンターティメントとして見ることにしました。


まず、驚いたのは平日なのにほとんど満席!!なんでかっていうとおじいさん、おばあさんが多いんですよ。こ、ここはほんとに行定作品のスクリーンか!?って感じでした。平日の映画館て基本的にガラガラの印象があるので驚きました。時代設定が明治維新ごろで時代劇っぽいといのもあるでしょう。吉永小百合渡辺謙という役者さんの効果も大きいかもしれません。ここまで広範囲の年齢をターゲットにできるというのは、予想外でした。企画の大きさがうかがい知れます。


さて、内容に関してはネタバレを避けて控えめに。はっきり言って、かなり好きですこの映画。まじでよかったです。本の力がかなり大きいとも思われます。基本的に泣かない人間なのですが、しょっぱなから音楽に鳥肌たっちゃって終始目頭あつくなってました・・・。ストーリーも何度もしてやられたところがありまして、なかなかに見ごたえのあるもんでした。3時間と長丁場ですが、その長さも決して無駄ではなく、また飽きたり疲れたりすることもなく楽しめました。
途中、一回だけおいっっ!!!!!!ってところがありましたが、通して見ればそれもありかと。いろいろ書きたいですが、どうしても内容に触れてしまうためやめます。
誉めすぎた感想を読んだあとに映画見に行くとあんまり感動できなくることがあるので、このへんにしときます。すでに見終わった人と話したいです。


大島ミチル、いい仕事してますよ。