壬生義士伝

小説、テレビ版はだいぶ前に見ていたんですが、映画は初めて。

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注目は、久石譲の音楽、堺雅人佐藤浩一のつもりで鑑賞。以下感想。


時代劇で久石譲の音楽はどんなのがくるだろうかと思っていたら、OPからすごいのキタ━(゜∀゜)━! どんなのかと言えば、昔の白黒時代劇みたいな感じ?黒澤映画はじまるかと思ったよ。音楽に限らず声とかの音の間とか、役者のクレジットがでてくる感じとか。かっこいい。こうきたか!と、というよりこんなのも書くんだ、と思った。更には、のっけから堺雅人沖田総司キタ━(゜∀゜)━!  ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤ  この人のニヤつきはやはりたまりませんな。

音楽に関してはその後は可もなく不可もなく。やはり久石の劇伴は、宮崎アニメみたいな動きとのシンクロをはかったやつの方が僕は好き。似たメロディ多すぎだから曲が気になっちゃうんですわ。北野映画みてないからなんとも言えないけど。今度見よう。

追記

  • 久石譲の音楽が、師匠格たる佐藤勝のタッチを踏襲しようと腐心しているのもいい。』などという記述がAmazonのレビューに。なるほど、やはり。佐藤勝という方相当数の映画音楽かいてますな。

映画だから、枠の制限があってわりとはしょられてしまっているのが残念。吉村貫一郎の誠実すぎるキャラと金に対する執拗な執着、どちらもあまり伝わってこない。小説版だとかなり丁寧に描かれているのだが、映画版だと見ている側も新選組隊士としての視点と同じぐらいの面しか見えてこない。他のを見てしまった後なのが痛い。吉村を描く上でのクライマックスといえるシーンのあたりは、中井貴一の演技のみでずっと見せていくのだがいまいち盛り上がれなかった。う〜ん、原作ではこの僕が結構何回も涙腺ゆるんだんだけどな・・・。
対して、シーンが明治にもどっての斎藤のセリフにはかなりきた。斎藤に関する心理描写は結構みてとれたからかな。モノローグのセリフも斎藤だし、吉村の人生を斎藤が語るみたいなスタイルだったからな。これ、主人公は斎藤なのか?だとしたらうなずけるかも。佐藤浩一はいかしてた。でもおじいさんメイクはどうしても変に見えた。



あと、中谷美紀が醜女って。まぁ、あそこで本当に醜女がでてきてもいやだけどね。お若い方々、しこめって言葉しらなきゃ意味わからんでしょうな。


それからこの新選組の隊服、だんだら模様はありますが浅葱色ではなく黒か白。なんでかなぁ、とちょこっと調べたらどうやら浅葱色の隊服は池田屋事件ぐらいまでしか使われてなかったそうで。その後は基本黒だったそうです。だんだらつけたのは、映画上の見た目と人々の印象にそうためでしょうね。この隊服の話は恥かしながら初めて知りました。僕もけっこう演出の新選組にだまされていたということですな。