修羅の刻 #24

先週予告を見ていろいろひどいこと言ってましたが、すべて過ちでした。
はっきり言って今回は今までの中で最高のでき。スタッフの思い入れも十分伝わりまじ泣けました。感動したので、今回の感想は長めにいきます。


まず、今回のこのできを創り上げたのは「米田光宏」この人と思って間違いなさそうだ。エンディングクレジットではっきりと確認いたしました。いままでも何度か修羅に参加してますが、今回は「演出、絵コンテ、作画監督、原画」とこなしていた模様。気になってググりましたが、いくつかの作品に参加はしているもののそこまで有名ではないようです。去年はエロ系のアニメにも何本か参加していて、2ちゃんのアニメ板、修羅の刻スレッドによると

571 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で :04/09/14 11:40:23 ID:03chV6sA
>>569
こいつ2003 ぬけるエロアニメといわれた誘惑の
演出とかしてたよな・・・
24話作画はへたれでもいいが面白い話にしてほしい
もんだ・・・
KONIちゃんのキャラデはかわいくてよかったなー・・・

らしい。本当に今回は演出が抜群のできでした。

  • 絵に関して

はっきりいって、話にならないぐらい(´・ω・`)ショボーンでした。動きがいい回は絵がくずれると言ってもあれはひどいというぐらい。沖田の病弱顔とかいいんだけど、カットによってふとったりやせたり・・・。蘭もはてしなくブサイク。
でもカメラのうごき、静、動の使い方で「見せる」ことは出来ている。そしてところどころ絶妙にいい絵が入ってくる。きっと米田氏が気合で原画を書いたところではなかろうか?

  • 演出

Aパート、回想めいたシーンであるにも関わらず、全編書き直し。ここでまず気合が見られる。タイトルの入り方もいつもと違う。猫の視点とか、とにかく「見せ」にこだわっている。カメラもほとんどとまっていない。様々な角度から場面を描く。途中、問題の「障子がかってに開閉」する演出が登場。2ちゃんでは笑ったとか否定的意見が大勢いたが、俺的にはかなりいい効果だったと思う。戦闘シーンでドラゴンボール的に消えてしまったのは、ちょいと残念だがあそこでそこを動かすと他の部分の絵が見れなくなるぐらい崩れそうだし、総合的にそこをはしょったと考えよう。

Bパート、雪が降り積もっていくシーンに静寂、不動の1分ぐらいを使う。まじしびれた。これは、けっこうすごいと思う。で、その後に例の沖田の喀血シーン。はっきりいってそのシーンだけみるとやはり原作には劣るが、相当量の血を描いたのはインパクトはあった。テレ東であれだけやったのは冒険だと思う。沖田の散っていく様が見事に描かれた。


実際みながら、その「沖田の突き、陸奥の蹴り、喀血!」の直前でまた「障子が閉まる」演出を入れるのかと思ったけど違った。あそこで障子が閉まって影だけになり、吐血の瞬間を白黒で影絵のように入れてもかっこいいと思ったのだけど・・・。


最期は、ナレーションの独白で終了。涙。
みたいな流れでした。

  • その他もろもろ

なんといっても演出の力にうならされた回だった。本当によかった。スタッフもここが修羅の刻でも見せ場だって思ってたんだなぁ。しかし、このアニメ全体を通して見たら今回はやたら突出してる。よかったとは思うんだけど、その他の回とのバランスは0ですな。DVDにしたらやたら浮くでしょう。
これだけよかったからどれだけ騒がれるか久々に2ちゃん覗いたのだけど大半は「ダメ、最悪、笑う」という感じ。なぜ?中には、原作も好きで今回は最高だったという人もいるけど・・・。絵がひどいし好き嫌いがでるのは当然だと思うけど、演出面でいえば相当見所ある回だったと思うのだが。どうも2ちゃん住民も「演出」とか「作監」とか「原画」とか言葉は使ってるけど、ただ使いたいだけ系の人が多いのでは?あれか?やっぱ中高生が多いのか?別に僕がそれほど詳しいと言いたいわけじゃないけど、そんな感じをうけた。

とにかく今回は俺にとってはネ申演出。まじ最高。(そればっかり(笑 )
まだ興奮してます。