アップルシード

 見てきました。まわりにも見ようとしてる人が多いので、あんまりネタバレはなしの方向で。
 素直におもしろいと言える作品ではないでしょうか。ちゃっかり恋愛もたっぷりでハリウッドって感じだったし。まあ、ハリウッドならあのあと接吻して、ちょめちょめして・・・ってなるだろうけど。音楽もよかったし、SEもかなりいい感じでした。
 強いて悪い点といえば、ちょっと説明的会話が多くなってしまうところかな。士郎氏原作を読んでないからわからんけど、「攻殻」でいったら欄外の注に書いてありそうなことも盛り込んできたって感じ。まあ、作りこんである世界観の魅力をなるべく伝えようということなんだろうけど。まあ、その他で十分娯楽してるのでいいと思います。
 それから内容ではないけど、製作に関してもう各所で出ていることですがいくつか。一人のキャラに声、モーション、フェイシャル(顔の表情)って三人も役者がついてます。すごいですね。あと、背景で「lightwave背景」とか「maya背景」とかってそれぞれソフト別にスタッフがでてた。ああ、これ使ってんだーって思っておもろかった。

 一番おもしろかったのが、上映終了後のお客さんの反応。っていうのは同じ士郎作品のイノセンスとの比較でね。まず、スタッフロールの時点で帰る人がいた。それから、終わったあとの劇場の雰囲気がかなり「さわやか」。「ああ、おもしろかったね」って感じで、「これから飯でも食いますか〜〜」みたいに気持ちの切り替えがすっきりいくところかな。イノセンスのときは終了後どうしてもズ〜〜ンってなる。間違えて入ってしまったかのような「老夫婦と孫」とかはまさに「ズ〜〜ン」だし。気合いれてみに来ててもやっぱりその圧倒的スケールにのまれて一時は「ズ〜〜ン」ってなる。んでしばらくは映画から抜け出せないのよね。まあそこのところが魅力で何度も見ちゃうわけだけど。双方にそれぞれ良さがあって僕はどっちも好きです。
 日本やアメリカうけは「アップルシード」の勝ちだと思う。上映館数にちと差がありますが。


始まる前に流れてた「忍者はっとりくん」の実写版ちょっと見たくなった。